蒼天水魚は製本完成～。予定していた部数より少なくなってしまった……。
使おうと思っていた表紙の紙が、いつの間にかどこかで使っていたらしく、少なかった。
まあ気を取り直して、プリンターががっしょんがっしょん頑張って刷っている間、
暇なので北方三国志の許チョ×曹操の再録をサイトに上げてました。
よろしかったら覗いてみてください。
さてさて交地のチケットが配送されたようですね！！
私は、今回は前々から告知しているとおり、
らら式のさわらさんと合同スペです。
「鉛筆らら茶」
の名前で、参加決定しております。
スペースＮＯは
Ｈ ３・４ です！
これは吹いた。なんというｗｗ
しかして、どうやら魏の曹操さま受も裏側のＨのようです。
なんというシルクロード（意味違う）。
この『Ｈ』という輝かしい称号に相応しいものがあるかどうか、
それはさだかではありませんが、当日、お待ちしておりますぞ～。
で、そんな当日の新刊ですが、気付くともう２週間を切っている。
やはり今書いている、このネタで行くしかない、とせこせこと書いております。
あ～、こんな私だけが楽しい話で１冊作るのか、いいのか！？
あまりにアホらしいのでやめたくならないように、冒頭を晒しておきます。
あ、健全です。いや、健全じゃないのか。
女性向け、全年齢対象もの。蒼天本、ソソ→許チョ みたいな。
書いてて自分も意味分からん。
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膝に肘を立てて、頬杖を突く。
「う～む」
唸ると、どうした、と夏侯惇が訊く。
「遺書も書いたしやれることはやったはずなんだが、どうもまだ俺は地獄へ歩み出せないらしい」
「ほ。地獄行きなのは自覚があるのか。なら充分だ。まだこっちに居ろってことだろう。地獄の鬼もお前のような奴が来たら迷惑だ、とでも思ってるんだ」
「ならばお前も同じだろう。こんな鬼より強面の奴が来たら、向こうが逃げ出すぞ」
あぁあん？ と凄む夏侯惇をよそに、さてさてなんだ、と頭（こうべ）をめぐらす。
「そーいえば、許チョの奴どうした」
きょろ、と辺りを見回した夏侯惇に、曹操は言う。
「私邸に居るときぐらい、あいつは必要ないだろう。いつものことじゃないか」
「そりゃそうか」
つい、お前の後ろにあいつがいるのが当たり前の光景だもんだから、と夏侯惇は言い訳を口にしているが、はた、と曹操は思い付き、膝を打った。
「うむ、夏侯惇。お前がこのとき、ここへ来たのにはきっとわけがある。少し俺に付き合え」
「なんだ、そのうっれしそうな顔は」
なんか嫌な予感がするぞ、と夏侯惇は露骨に顔を歪める。
「許チョの話をする、聴け」
げげ、と腰が引ける夏侯惇は、すっくと立ち上がって去ろうとするが、外套を掴まれて阻まれる。死期が近いとは思えない力強さだ。
「聴け」
再び腰を下ろす羽目になった夏侯惇に、曹操は満面の笑みで口を開くのだった。
あー、今日は長くなりそうだ。
夏侯惇は青い空を見上げて、己の不幸を呪った。
何せ、曹操の許チョ自慢は今に始まったことではない。延々と、飽きもせずに何度も同じ話を聞かせてくる。しかも、当人の居ないところでだ。夏侯惇などその良い標的で、もう数えるのは十回目あたりで放棄していた。
「これを話しておかなくては、死ねるはずもなかったな」
うむうむ、と一人満足そうに頷く曹操に、夏侯惇はいいからとっとと始めろ、と促した。
「よしよし、では俺と許チョが出会ったところから始めるとしよう」
――その三 怪童来々 より
その日、俺はそう、まさにお前たちの下へ行く途中であったな。
快調に馬を飛ばしていたところ、反対側から野盗がやってきた。
どうやら俺の馬に目を付けたらしい奴らは、殺して奪おうとし
た。急いでいた俺たちは切り捨てようとした。ところがだ、俺
は一人叩き殺したが、生憎と連れの二人である狗（コウ）と剰
（ジョウ）はやられてしまった。
それでも曹操は駆け抜けようとしたが、野盗の罵倒に手綱を引き絞って踏みとどまる。
俺には天がついている。こんな所で死ぬはずがない。
「お前、昔っから根拠なくそういうこと思ってたよな」
「うるさいぞ、夏侯惇。いいから黙って聞け」
「はいはい」
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っていうね、蒼天におけるソソさまと許チョの名場面抜粋、
ソソ様のフィルター付き目線、惇つっこみ役、みたいな話です。
こんなんで一冊作れる、許チョへの愛がすげえわ（自画自賛）。
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