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いつでも腐女子日和

腐女子な管理人が送る、腐女子発言多々の日々のつれづれ。

明日は雪!

なぜって、私が休みの日に午前中に起きて行動をしたからでっす!!
どんだけ普段だらしない生活をしているか、これで知れようもの。

休みの日を有効利用しないと色々と間に合わない、と言うことと、親に頼まれて、灯油の缶を仕舞わなくてはならなかったので、ということです。
今は洒落んならんほど灯油も石油も高いからね。外に放置していると盗まれますぞ。
しかし、ガソリンが本当に泣きそうに高いです。
地方在住で車が生活必需品である私は死活問題です。
昔は100円切っていたのに……。

早く一般市民が買えるほどに電気自動車とかソーラーカーとか、作り上げていただきたい。

愚痴りながらも、早起きできたので余裕がある、ということでお題に挑戦! しかし例のテープ編集をしながら作ったので、おかしな点があるかもしれません。私は書くとき無音でやるので。明日か明後日にもう一回見直して手直し入れる可能性は大ですが、それでもOKの方は……どうぞ!

あ、重要な点。今回はイッヒ、司馬懿×曹丕です。





   「髪をかきあげる仕草」



 さらさらと流れている深い紫を思わせる髪が、司馬懿の下で広がっている。
「子桓殿」
 耳元で囁けば、ゆったりと渦を巻いて身じろぐ、それはどこか遥か天空にある漆黒の夜空を錯覚させる。
「大丈夫ですか」
 声をかければ、ああ、だとか唸り声と返事の中間のような、曖昧な声が上がる。
 身を起こした曹丕の裸の肩から、するすると絹糸のそれが流れていく様が燭芯に灯った小さな明かりが照らす。
 先ほどまで眉根に走っていた艶めいた溝とは違った、不快そうな溝が走っているのを司馬懿は見咎めた。
「少し、手加減をしたほうが良かったですか」
 久しぶりの情交で互いに貪るようだった。明日の政務に支障が出るほどには抱いたつもりはなかったが、いつもよりは明らかに激しい。それによって曹丕がどこか痛めたのなら一大事だ。
「ん、いや……」
 生返事のままの曹丕は、腰の辺りを撫でている。
「どの辺りですか」
 やはり無理をさせたらしい、と珍しくも司馬懿は少々焦る。
「何がだ」
 しかし胡乱な目付きで返されて、曹丕に差し出した手を止めた。
「いえ、ですから手加減をし損ねて、子桓殿の体を痛めてしまったのか、と案じて」
「馬鹿か」
 せっかくの気遣いをあっさりと冷たく切られ、司馬懿はむっとする。
「貴様、私をそこらの軟弱者と同列にする気か。後方で策を練っているだけの貴様と違い、私は前線で剣を振るいもする。そもそも鍛え方が違う」
「左様ですか」
 さすがに険阻な声音にはならなかったが、答える司馬懿の声はわずかに棘があった。
 それをすぐに察したのだろう。自分の感情を露わにすることはあまりしないが、曹丕は決して他人の感情に鈍感なわけではない。むしろ、曹操の息子として大勢の食わせ者に幼い頃より囲まれてきたのだ。鋭敏すぎるほうだ。
 僅かに頭(かぶり)を振って、司馬懿をその黒々とした髪の合い間から覗き込んだ。
「気遣いはありがたく受ける。だが、見当違いだ。私はこの髪が鬱陶しかっただけだ」
「髪……でございますか?」
 息のかかるほど近くで、曹丕の冷美(れいび)な顔が小さく笑う。
「長くなったからな。結うのも一苦労だ。こうして解いてしまうとさらに鬱陶しい」
 指先で自分の肩にかかった髪を摘み上げる曹丕に、司馬懿は困惑する。
「切ってしまわれるのですか?」
「おかしいか」
「いえ……」
 もったいない、と反射的に思った。
 曹丕の背中で揺れる黒い河や、時々触れる絹糸が惜しかった。覗き込んでいる曹丕の瞳と似ている髪が気に入っていた。
「好きか?」
 不意に曹丕が尋ねた。
「……は?」
「好きか、と聞いている」
「は……はぁ」
 正直、どう答えていいか分からなかった。今まで曹丕がそんなことを聞いてくることがなかった。一時はお互いに甘い言葉を言わせようと計ったこともあったが、それも途中で飽きてそのままだ。
 お互い、分かりきっていることを口にするということを馬鹿馬鹿しいと考える現実主義、と言ったら聞こえはいいが、味気ない人間だった。
 だから、そう曹丕に訊かれた司馬懿が戸惑うのも当然だった。
「この髪だ。お前はどう思う」
「……髪ですか」
 何だ、と司馬懿はほっとしたのと同時に、なぜか少し落胆もした。
「嫌いではないです」
「回りくどい言い方だな」
 答えが不服だったのか、曹丕の唇が僅かに尖る。
 その幼い仕草が司馬懿の口を緩ませる。
「子桓殿に良く似合っていると思います」
 そんな言葉を吐くほどに。
「そうか」
 しかし緩んだ言葉は曹丕の心まで緩ませたのか、珍しくも楽しげに笑う。その笑みに目を奪われた司馬懿は、曹丕をまじまじと眺めてしまう。
「……」
 その視線から曹丕は少し居心地悪そうにして、顔を背けてしまう。その拍子に流れた髪が横顔を覆う。それを本当に鬱陶しそうに掻きあげて、そうして現れた曹丕の横顔に心臓が音を立てた。
 そんな反応をした自分が少しばかり腹立たしく思えて、秀麗な顔に走った朱へ唇を寄せた。
「そういえば、先ほど子桓殿は興味深いことをおっしゃいましたね。私と鍛え方が違うと」
 近くに寄った司馬懿へ、ちらっと曹丕が視線を投げかけて、頷く。
「それなら、もう少しそのお身体がどれだけ鍛えられているか、この腕の中で試させてもらいます」
 その髪と共に一層に艶がある身体が挑戦的に司馬懿へ預けられる。
「私を試そうとする貴様は、嫌いではない」
「回りくどいですね」
 返す声は、今度は笑みが滲んでいた。



***

そして結局、この後散々二人は……で、結果は珍しくも曹丕の負け。
腹いせに曹丕は結局髪を切ってしまう→5仕様の曹丕様、てなことでどうでしょう(笑)。
しかしこの時代、どの程度髪を切ると恥、とされていたんでしょうね。まさか生まれたときから髪を切らずにいたわけではないから、ある程度切ることは大丈夫だったのでしょうが。

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