交地での惇操本、出せそうな気がしてきました。
やはり気分転換に違うことをしたのが良かったようです。
筆が進み始めました。
しかしどうやら脳みそを使い果たしたせいか、実に馬鹿馬鹿しい話になってきました。
仮タイトル「荀彧文若の苦労日誌」
このアホなタイトルから醸し出される空気そのものの内容です。
ステレオタイプの荀彧しか書けないだろう、とか言っていた2週間前あたりの自分へ、
むしろ人物解釈曲解! とつっこみを入れたいぐらいです。
物真似が得意でボケられる優秀な人物になりました(どんな!)。
あと、郭嘉を自由に書き過ぎ。
そして、現代用語入れ過ぎ。
関劉本の「姑の、天下三分の計」よりアホらしい話になってきました。
でも、ちゃんと18禁目指します。
ちなみに、こんな感じ。
++++++++++++++++++++++++++++++++
郭嘉が懐いている貴重な存在の一人は確かに夏侯惇その人であったが、違うよー、と郭嘉も笑った。
「俺も寂しいけど、主公も寂しいよねってことを訊いたの」
「何だ、本当にわしのことだったのか。……寂しくないわけないが、子供ではあるまいし、感傷に浸るほどではないぞ?」
「あー、そうだよね。そう答える気がした」
うん、と言いながら、郭嘉はまた菓子を頬張った。
「含んだ言い方をするの、どういうことだ?」
「……もぐ、て……むぐう、ぐもも、むう?」
「口に入れたまましゃべるな」
荀彧は郭嘉の後ろ頭を叩(はた)き、代弁した。
「『だってお主公、旦那のことすっげえ好きじゃん?』と申し上げたいようです」
「……文若、物真似得意だったのだな」
いささか感心したらしい曹操へ、にこり、ともしないで荀彧はいえ、大したことはありません、と謙遜しつつも、今度は自分の言葉で続けた。
「好いている相手が傍に居ないことは寂しいと、私も思いますが。主公は違うのでしょうか」
「それは、夏侯惇は大切な従弟であるから、好きではあるが……文若の口振りだとまるで男女の恋仲のような言い方だの」
「その通りだと受け止めていただきたいのですが」
常々、荀彧の主は表情の変化に富んでいる男で、気まぐれ、というわけではなく、自分の感情にとても素直な、政治や軍事を離れると実に愛らしい人であるのだが、大変なる笑い上戸でもあり、この時もまさに遺憾なく発揮されたのだった。
「あは、あはははっ? わ、わしと夏侯惇が、恋、恋仲っ? あっはっはっは……ちょ、文若、面白い、面白過ぎるぞ」
腹を抱えて笑うというよりは、椅子から転げ落ちて床の上でのた打ち回っている。お主、その面でそういうこと言うと効果覿面だな、最高じゃ、と息も絶え絶えで荀彧の口にした言葉に笑い転げている。
一方、いたって真面目に告げたはずの荀彧はここまで大笑いされるとは予想外で、憮然としたまままた昆布を含んだ。飴でベトベトになった手で郭嘉が、お疲れ様、と肩を叩いて慰めてくれるが、もちろん逆効果だ。
+++++++++++++++++++++++++++++++++
とまあ、夏侯惇との仲の良さを全く自覚していない曹操さまを、
なんとかくっつけようと奮闘する荀彧と郭嘉の話、みたいな感じです。
前半、こんなのばっかです。
[0回]
PR