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いつでも腐女子日和

腐女子な管理人が送る、腐女子発言多々の日々のつれづれ。

イベント状況

明日は、関東地方や甲信越は大雪らしいですぞ。
たまにしか降らない雪に、ひそかにワクワクしているのは、ここだけの話にしておいてください(笑)。
でも、仕事だから辿り着くまでが勝負です。

そうそう、今日は母親の誕生日だったので、お祝いを兼ねてイタリアンを。
わんこそばのごとく次々とピザが食べられる、美味しいお店でした。
また行きたいですわ~vv

さてさて、イベント準備ですが今夜製本に取り掛かります。
一緒にPOPも作れそうです。
と、いうわけでイベント持ち込み本情報。

新刊

水魚本「【en】-えん-」 さわらさんとの合同誌です。
関劉本「虚々実々……実」 また変なタイトルを付けてしまったorz
個人誌は、今回暇がないのでいつもの紹介サイトにUPできません。
暇を見つけてあげておきます。
なので、冒頭だけ、最後に折り畳みに入れておきますので、
覗いてみたい方はどうぞクリックしてやってください。

既刊

関劉本「黄河のごとく」
水魚本「言絡繰り2」
曹劉本「大道之交」

惇操本「蛍光」
劉曹本「秋空、蜻蛉」

懿丕本「月とともに」

ふた茶本「はじめは、緑茶」
ふた茶本「楽園でお茶を」

無料配布本

ふた珈琲本「らぶあふぇあ?」

です。
今回はすべて在庫たくさんあるものなので、もしもお求めの方がいらっしゃいましたら、
慌てず、午後ぐらいに来られても大丈夫です。

気が付けば、私の出発自体は明後日です。
旅支度、全然してないやー!!



「虚々実々……実」




 陽光を浴びて煌めく偃月刀の刃が、ひらり、ひらり、と舞っている。美しい娘の袖が軽やかに踊るよりも、芳しい、心ざわめく舞闘(ぶとう)の所作に、劉備は目を奪われる。
 一直線に伸ばされた肩先、腕、柄を握る手、柄から走る刃までが微動だにせず、彫られた木像ですらここまで鮮やかではないだろう、という完璧な静止、ののち、躍動。
 振られる刃が切り裂く空気は鋭いゆえに、澄んでいる。見知らぬ楽(がく)を聞かされて眠くなることはあっても、空気を裂いて奏でられる音(ね)に体の芯を熱くさせられ、瞬きすら惜しいと両目は爛とする。
 諸肌の男の体躯は偃月刀を操り、躍り、静止を繰り返すたびにしなやかに盛り上がり、整えられた筋を浮き上がらせ、汗を飛ばす。
 氣の乗った息は發(はつ)として辺りを震わせて、聞く耳に心地良く、背筋を痺れさすほどの気迫であった。
 傾国の美女の舞すらも凌ぐ、と思われる舞闘は不意に終わりを告げ、男は得物である偃月刀を小脇へ収め、長く息を吐いた。
 ほお……っと、一緒になり息を吐き出した劉備は、鍛錬を終えた弟へ声をかけた。
「お疲れ、雲長」
「兄者」
 汗に濡れた額のまま、関羽は劉備の呼びかけに小さく笑ったが、すぐに眉を曇らせた。
「官舎のほうはどうされましたか」
「憲和(簡雍)に任せてきた」
 曇っただけの眉筋が、雷雲を含みそうになりかけるのを、手を軽く上げて制す。
「冗談だ。ちゃんと切りをつけて出てきた。憲和は留守番をさせているだけだ。ここに来ることも言い残してあるぞ」
 暗雲が去っていったので、劉備は傍の枝に掛かっていた手ぬぐいを放る。難なく受け取った関羽は吹き出ている汗を拭った。
「兄者の冗談は冗談に聞こえぬから、性質が悪いのです」
「ははっ、そうか? 雲長が単純なだけじゃないのか?」
「……」
 じとり、と両眼の切れも鋭く睨まれるが、劉備は平然と笑い続ける。
「怒るな怒るな。私の嘘に簡単に引っ掛かるお前が好きだぞ」
「兄者」
 嗜める語調が強まる。何か言いたげな口許に、劉備は誤魔化す意味も込めて、さっと口吻を寄せる。



――続きは本で

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