本日お休み、でちょっと病院へ。
実は先週不調続きで、病院で診察してもらった結果を聞きに行ってきたのですが、いたって健康体でした(笑)。どうやら疲れと治りかけの風邪が原因だった模様。
一安心です。
それから古巣の前職場へお買い物。久々に行くと掘り出し物が多くてウハウハです。最大の目標物は「のだめカンタービレ」だったのですが、また人気が盛り返しているのか、1巻しか手に入れることは出来ませんでした。
本日収穫物
「のだめカンタービレ」①
「大きく振りかぶって」①~④、⑥
「蟲師」②(これで7巻まで揃ったぞ。一気読みだ!)
「三国志」①、②(宮城谷氏です)
はてさて、また枕元に高々と積まれる本たちです(笑)。
そして、またまたお題に挑戦!
今回のお題は「家族に対する10のお題」
で、初心に戻って桃園三兄弟でいってみようかと。
とにかく、最近小説といえばお題でしか書いていないので、本当忘れないための貴重な場です。
配布元は前回と同じところからお借りしています。
以下、お題
1 朝の挨拶
2 似てるところ、似てないところ
3 物の貸し借り
4 プライバシー侵害です
5 「小さい頃は可愛かったのに」
6 ハッピーバースデイ
7 これ手伝って!
8 誰もいない家の中
9 打ち明けられた悩み
10 自分にとっての『家族』ってやつ
今回も残念ながら(笑)健全です。しかも血は繋がっていない『家族』なので、難しいかもしれませんが。無双をモチーフにかなりオリジナルな展開かも。
頑張ります!!
では、興味のある方はクリックでどうぞ。
「朝の挨拶」
「……はよ」
「お早う、翼徳」
「翼徳、朝から気の抜けた挨拶をするな。締まらんぞ」
「いいじゃねぇかよ。ねみぃんだからよ」
「今日はお前の朝餉当番だぞ。忘れていないか」
「……あ、いっけね!」
「そんなことだろうと思った。急いで用意しろ」
「わりぃ。ちょっと待っててくれ」
慌てて準備に取り掛かる末弟の大きな体を眺めながら、まったく、と呆れたため息を吐く次兄は、長兄を振り返り肩を竦めてみせた。
「まあまあ、雲長」
いつもの朝の光景に、それでも毎回可笑しくなる劉備は、そう言って関羽を宥める。
「反省の色もなければ、学ぶことも知らぬのはどうかと拙者は思うのですが」
「翼徳は朝に弱いからな」
「寝る前の酒を少し控えればいいだけの話でありましょう」
「はは、確かにそうかもな」
釜戸の準備をしている張飛が大きなくしゃみをして、鍋代わりの鉦を取り落としそうになっている。振り返って、大声で声をかけてくる。
「俺の悪口なら準備がすんでからにしてくれよ~!」
二人は顔を合わせて、吹き出す。
『悪かった!』
揃って弟に返す。
それから劉備は修繕の途中だった鎧に手を伸ばし、関羽は途中だった鍛錬を再開し、張飛の朝餉が整うのを待つ。
「待たせたな」
言葉のわりに詫びれた様子はあまりなく、張飛は二人を呼んだ。今日の献立は昨日捕まえた猪の肉のあまりを入れた煮汁と、炊き立ての麦飯だ。
「相変わらず早いわりに美味そうなのを作るのが得意だな、翼徳は」
「なぁに言ってんだ、兄者。美味そう、じゃなくて美味いの!」
「寝坊をしておいてえばるな、翼徳」
「雲長兄者が早起き過ぎるんだろう」
「屁理屈ばかり達者だな、お前は」
「喧嘩は後でしてくれ。さすがに腹が減った。他の者はもう食べ終わっているぞ」
劉備の言葉に、関羽と張飛は周りを見渡す。
食事を始めようとしているのは三人のところだけで、他は後片付けもすんで、行軍の準備に入っている。それどころか、三人のやり取りが可笑しいのか、笑いながらこちらを眺めている。
「やべぇ」
「示しがつきませぬな」
「ならば、やることは一つだ」
『いただきます』
三人は綺麗に声と手を重ねて、頭を下げる。
朝の、いつもと変わらぬ風景。それが今の世(乱世)には必要だと、彼らが一番良く知っている。
明日に控えているのはまた黄巾賊との戦いだ。
朝の挨拶から始まる三人のやり取りを、これからも続けられるように、今はただ力を蓄える。
『ごちそうさまでした』
綺麗に重なった声は、高らかに響くのだった。
おしまい
***
やばいっす。この三人だと無駄にほのぼのします(笑)。こんな日常のほうが多かったのかもしれないなぁ、と妄想。
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