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いつでも腐女子日和

腐女子な管理人が送る、腐女子発言多々の日々のつれづれ。

レポ続き

というわけで、凝りもせずにレポの続きです。
本日は、後半部分、アフターです。

一応、ご存じない方に説明しておきますと、
チムニー系列の居酒屋チェーン店では、
期間限定(3月25日までです)で、
戦国・三国・OROCHIとのコラボメニューをしております。
そのメニューを選んだ方は、
戦国・三国・OROCHIのキャラカードをもらえる、
という特典があるのですね。

というわけで、水魚クラスタたちは、
当然のように劉備と諸葛亮を揃えようと、
頑張っているわけです。

ではそんな背景を説明したところで、以下レポート、
にするとつまらなくなりそうなので、
ドキュメンタリー風、エセ小説でお送りしたいと思います。
(敬称略)




2012年3月18日 16:30

東京駅に程近い、さかなや道場の前に、四人の水魚クラスタが佇んでいた。
劉備と諸葛亮、水魚を揃えるまでは帰れることを許されない、
「帰れま10」に挑戦する四人の女子(つわもの)である。
名を、あまの、けいぞう、さわら、もと という(あいうえお順)。

四人はイベント帰りというお腹の空き具合としては程よい体調で、本日の「帰れま10」へ挑みに来ていた。彼女たちの未来は煌々と輝き、水魚が揃うことを信じて疑わなかったのである。
まだ、そのときは……。

「前の人たち、同じ目的っぽくないですか」
ともとが言うと、他の3人も頷いた。
大きなキャリーバックと何よりも漂わせる雰囲気が、同種を嗅ぎ分けられる彼女達の臭覚に訴えかけていた。
まずは、水魚が揃うことのご利益を、と入り口脇に置かれている水槽のたくさんの劉備殿(=魚同意語)に挨拶をする。
前の同属たちを案内し終えたお兄さんが、四人を招く。
すなわち、戦いの舞台へだ。
奇しくも、席は年末、りりか嬢と訪れたときに座った席と同じであった。
席の配置も、りりか嬢が座っていた位置にもとが座っただけで、他3名はまったく同じ配置である。
すでにチムニーコラボ経験者であるけいぞう、さわら、もとの3名は、飲み物の種類がもう少し多ければ、などとコラボメニューに対しての講評を話し合っている。
確かにメニューのドリンクは、ノンアルコールである「妖蛇討滅の力」とカクテルサワー系である「かぐや~時を渡る力~」しかない。
まずはけいぞう、さわらが「かぐや」を。あまの、もとは「妖蛇討滅の力」を注文。その間に、体調を整えるためにもトイレタイムに入る。
四人が揃ったところで、食事のメニューも注文に入った。
まずはお腹を満たしても良いだろう、ということで「長宗我部戦(たた)きサラダ」「紅白扇餃子」「徳川最後の晩餐」「織田の暗黒坦々鍋2人前」を注文だ。
飲み物が揃ったところで、まずはイベント終了の「お疲れ様です」の乾杯だ。イベント後のこの瞬間が幸せだ、とばかりの彼女達の笑顔である。
「今回はどのぐらいで揃うかなあ」
「前回の(東京)時は、とにかく殿待ちだったからねえ」
「和沙倉さんと食べたときも、中々揃わなくて」
など各々の経験を語り、これからの戦いへの不安を消そうとばかりに、意見を言い合う。
東京の前回の帰れま10では、とにかく小野坂祭りであった、とけいぞうともとは話す。諸葛亮が出ると、必ず趙雲が出て、という、まるでどこかのニコイチのようであった、と笑った。
店員がサラダ、餃子、と次々と運んでくる。はなの舞と違い、さすがさかなや道場だけあり、サラダに乗っているカツオの厚みが違う、と経験者たちが感動した。美味であった。
いくらチェーン店といえども、見せによってある程度は味が変わってしまうものだが、ここは当たりのようだ、と全員に笑顔がこぼれた。
しかし、飲み物や料理が来ても、肝心のカードを選ぶタイムがやってこない。
疑問に思った一人が、料理を運んできた店員に尋ねる。
「あの……カードは」
「あ、お会計のときにまとめてお渡しします」
ざわ……ざわざわ。
え、という彼女達の空気を察したのだろう。藤/森/慎/吾/に声が似ている、とけいぞうが言うので、仮にここで彼は藤森とする。
「いま、お持ちすることも出来ますが」
とすかさず提案する。
どうしよう、と四人は顔を見合わせる。水魚を揃えることが今回の目的。だとすれば、会計のときに揃わなければ、はしごすることになる。だが藤森を煩わすのも、と遠慮が働き、一度は「じゃあ会計のときで」と前者の提案を受け入れた。
藤森が消えた後、彼女達の相談が始まった。
「でも、会計のときじゃ」
「うん、帰れま10だしねえ」
「意味ないよね」
と思い直し、再び店員を呼び出す。やってきたのは藤森であった。
「すみません、やっぱりいま引きます」
そうでなくては、帰れま10ではない。
畏まりました、と藤森はすぐにカードの入った抽選BOXと書かれた箱を持ってきた。
運命の1投目である。
まずはけいぞうが注文した分、9枚をまとめて引く。
そしてその場に伏せる。
料理を完食したところで表に返されるのである。
とりあえずは談笑タイムだ。
他のチムニー系列の話などしつつ、体調が万全の彼女達の胃袋へ、コラボメニューは次々と収まっていく。
飲み物や食べ物がなくなったところで、4枚ほど開く。

かぐや
ヤン提督(元就)
元姫
義経

である(記憶が怪しいのでこの通りかどうかはさだかではない)。

引き続き料理を平らげ、残りのカードもオープン。

長宗我部
かぐや
張飛
関羽
政宗

であった。
だが義弟二人が揃ったところで、土台は出来た、と彼女達の士気はまだまだ上々である。
引き続き、「清正 さくら串2人前」「六文銭寿司」と飲み物3つの追加をする。
本来、ここで引けるのは5枚のはずだが、どうやら串を1枚とカウントされてしまったようで、4枚しか引けず。2投目はあまのである。
めげずに食べて、めくる。

再びのかぐや
また元姫ちゃん
趙雲

「小野坂キターーー」
期待に胸を膨らます。
ますます劉備殿を迎える準備は整った。

そして、最後の1枚である。

劉備

全員、拍手喝采であった。
早い。
すでに義兄弟+名目上の義弟(笑)が揃ったところで、綺麗に劉備登場。
期待がもてる、と彼女達は胸を膨らます。
これですぐに諸葛亮が出てきたら、コラボメニュー以外も頼もう、と浮気な発言が出てしまったのがいけなかったのだろうか。
だが確かに「まぐろ居酒屋さかなや道場へ来て、まぐろ食べずに帰ったとか、ありえないよね」という発言も飛び交うほど、この先の諸葛亮の登場に楽観視していたのだ。
引き続き、飲み物の追加と、「伊達やきそば」「直江愛スクリーム」を頼む。
再び4枚である。順番として、さわら3投目である。

もう一回かぐや
三蔵法師
大六天魔王
秀吉

であった。
「……うーん」
やや、暗雲立ち込める気配を感じてか、もとが動いた。
箱を持ってきた藤森に、「選ぶことはできませんよね?」と言えば、藤森は苦笑して「申し訳ないのですが」と丁寧に断られる。「内容はどうなっているんですか」と食い下がるもとに対し「パックになっているのを無造作に入れているだけなので。今日は戦国好きの方が多いようなので、先ほど追加したのです」と説明。
藤森が去り、「あー、それは多いだろうね」と事情を知る彼女達は苦く笑う。
しかしそれなりに料理を楽しみ、溶けてしまったアイスクリームのバニラを気だるげにけいぞうはスプーンで掻き混ぜる。
「これ、殿のかなあ」
「そんなことしている孔明はさすがにどうかな」
「てか、集めて皿に注いでいるとか」
「まずスプーンで掻き混ぜているとかないわー」
誰の発言か、何についてかは、ゴールデンタイムで放映中なのでモザイクで処理させていただきます(帰れま10スタッフよりお断り)
では、とここでカード目当ての方用なのだろうか。
「豊臣の和菓子」という名の小さめの饅頭を全員頼むことにした。ついに彼女達は形振り構わなくなってきた。
「必死乙」
「必死乙って思われている」
「オタクきめー」
「あそこのテーブルやばいよーって絶対にあのお兄さんに思われている」
などと言いつつ、4投目はもとの手に。
「カード多い!」
そう、追加されてしまったカードが彼女達の頭上に厚く暗雲をもたらすのである。

信長再臨
かぐや四度もういい
政宗馬鹿め
清正

「……」
「ツイッターで呟いてみようか。それともさっきのお兄さんに戦国の人たちってどこのテーブルに居ますかって」
「トレードをお願いしたい」
「なにげなーく、カードを持って通路をウロウロしてみるとか」
「お客様の中に戦国クラスタの方はいらっしゃいませんか? 居たら至急こちらまでご連絡を。緑が、緑が不足しております、とか」
「ツイッターで、【拡散希望】東京駅の○○店のさかなや道場にて、蜀のカード探しています。こちらには戦国カード揃っています。とかやっちゃう?」
「それで本当に来たら、ツイッターすげえってなるけど、むしろ恐いね」
「じゃあ、おさかな道場なうっているツイートを探してみて、ここだったら探してみる」
「リプ飛ばしてくださいって」
「砂漠化がひどい」
「オアシス(緑)が少ない」

さすがに彼女達の精神的疲労が積み重なり、
コラボメニュー以外のを頼もうか……と誘惑に負け、注文。
「なんこつの唐揚げうめーー」
「まぐろ中トロ美味すぎるーー」
と久しぶりの食事は美味しい、という実感を味わう。
段々、形振り構わない状態になり、ついにはこんなハプニングも発生するようになってしまった。
けいぞうの頼んだマンゴー柑橘サワーを飲んでみたい、とさわらが手を伸ばす。いいよ、と快く差し出したコップに刺さっているのは、ここまで散々目にしていたはずのマドラーである。
しかし、ここでさわらは何の疑問にも思わずストローとして吸っていた。
「それマドラーだから」
間髪いれることのないけいぞうのつっこみに、さわら含め、大笑いである。
「精神に異常をきたすほどに」
「帰れま10まじ過酷」
「ひどい」
「駄目だ……」
笑いは起きたものの、彼女たちの心には絶望感が広がりつつあった。
「やっぱり孔明だから、待ち構えているだけじゃ駄目なんじゃ」
「こっちから会いにいかないと駄目ってこと?」
「じゃあ、厨房まで行って、カード引きに来ましたって」
必死乙。
まじ必死乙。

ただいまの彼女らの戦いの経過である。

深刻な緑不足であった……。

「とりあえずサラダをもう一回。あとはまた饅頭行こう」
「饅頭どうする?」
「饅頭だったら3ついける」
「私は愛スクリームで」
「よし」
ピンポーン、とチャイムを鳴らすと、再び藤森である。
入り口際に居たあまのが注文を出す。
「戦きサラダを一つ」
「はい」
「豊臣のまんじゅう6つ」
「はぃ……え? えっと6つ、ですか?」
「はい、6つです(真顔)」
「畏まりました」
「あと、アイス、このメニューのアイス1つで」
「畏まりましたー」

「……必死乙」
「まじ必死乙」
「あのお兄さん、え、て言ったよね。戻ったら、あそこのテーブルワロス、とか言っているよ」
「でも他にも居るんじゃないのかなあ、こういう感じの人」
「そう信じたい」

そして、再びの願いを込めた5投目であった。

結果は……









惨敗である。

戦国だけスターターパックである

すべて戦国、またはかぐや、元姫であった。
だが戦国はここまでほぼ被りなし、という奇跡ではあったが、そのような奇跡は彼女達には必要なかったのである。彼女達が求めていたのは、歴史上であるところのニコイチ、ただ水魚のみであった。
そして、すでに劉備ろろはスタンバっているというのに、嫁だけが来ないのである。
弟二人と飼い犬、夫が揃っているのに、嫁だけが居ないのである。
人生は甘くない、ということを身を持って味わいつつ、すでに場の雰囲気は葬式であった。
すでにやや賢者モードに入っていたところへ、蜀が1枚も出てこない、という惨状に、誰もが言葉を失っていた。4人はそれぞれにケータイを開き、この惨状をツイッターへ呟くばかりであった。

「北伐を繰り返す蜀の民の苦しみ」
「チムニー貧乏」
「帰れま10が過酷すぎて」
「第四次北伐」
「五丈原」
「もう諸葛亮は死んでいるのでは」
「ああ、じゃあこの4人(劉備、関羽、張飛、趙雲)が居るところは天国」
全員『(ノω・、) ウゥ・・・』
春コミのまつはさんの新刊を思い出したあまのであった。
「星を拾いにいかなくちゃ」
「ちょっとトイレに行くついでに、戦国っぽい人探してくる!」
「お願いします!」
必死乙必死乙必死乙
「……だめー分からない!」
「むしろ後ろの席の人たちがそれっぽいんだけど」
「そうかも」
「妖蛇討滅の力って聞こえたよ」
「でもカードを引いているようには」

お腹も限界を向かえ、もう諦めようか、という空気が漂い始める。
「20日、旦那さんを連れて行こうかな」
「りりかさんの旦那さんも連れてきて4人で」
精神に異常を来たし始めた人間たちの戯言が虚しくテーブルの上を飛び交う。
ついには、けいぞうまでもがマドラーをおかしなことに使いはじめる。そのうち、二本揃えば箸として使ってしまうのでは、ともとに心配される。
限界だ。
誰もがそう思い始めていた。

「次で最後にしよう」
時間も迫っていた。
「じゃあ、饅頭4つで行きましょうか」
饅頭が届いた。
しかし、肝心のカードが来ない。
ここまでの度重なる店員への願い事に、誰もが萎縮して言い辛い雰囲気の中、あまのが「あの、カードも……」と声を掛ける。
そして五丈原の戦い、各々が1枚ずつ箱から引く。
あまののカードだけ、なぜか2枚が離れない。もとが、じゃあそれが私で良いです、と助け舟を出す。
まんじゅうを一息に食べ尽くす。
そして4人で一斉にオープンであった。

けいぞう 馬超 緑だ!
さわら  若  緑だと!
あまの  飼い犬緑です!!
もと   諸葛亮


きたーーーーーーーーー!!

黄天の奇跡がいま目の前に!!

開店当初の空き具合から、混み合っている時間帯を経て、また落ち着いた時間帯に入り込んでいたさかなや道場の店内に、彼女たちの歓声が響き渡った瞬間であった。

戦いを終えた彼女たちに一言ずつ感想を聞いた。
もと「月曜のデスマーチを乗り切れます!」
さわら「神様は意外に見ているんだね」
けいぞう「疲れたけど、何かを成し遂げた、心地良い疲労感」
あまの「マラソンのようでした。30キロ地点から苦しいってほんとですね」
熾烈な戦いを終えた彼女達の顔は、どんよりと曇っている東京の夜空の下で、どこまでも晴れやかであったと言う。

END

提供はご覧のスポンサーでお送りしました。
コエテク
チムニー

CMのあとも、まだまだ続くよ!

これが彼女達の戦いの記録である。

赤いところ、おかしいところ

とまあ、こんな感じですよ。
カード出る順序、戦国はあやふやでしたが、
最初で蜀面子揃ったのに、諸葛亮だけが最後の最後まで出なかった、という。
ほんと、あれは酷かった……。
他に色々カード以外のネタもあったのですが、もう記憶中枢がむりぽ、
と言っているので、このあたりで。
誤字脱字は気合で乗り切ってください。

でも、楽しかったです!
東京駅までの短い道のりは、
6趙雲の腹パンは、あとで絶対にしつけ直されている、という話から、
劉備は「この犬飼いたいのだー!」って言うけど、
結局一番世話をしているのは、お母さん(諸葛亮)だよねとか。
なんか趙雲ネタが多かった(笑)。
劉備厨たちの、趙雲への扱いって、
他の人たちから見た趙雲と、なにか違う、というのが総論です。

さて、ここまで長い話、お付き合いありがとうございました!
アフターで遊んでくれた
けいぞうさん、さわらさん、もとさん、ありがとうございましたー。


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