今週、来週とお休みもらって、自宅療養中でございますれば、
この隙にちまちまながらも原稿進めたい!
とか思っているんですが、
なんだかんだと、あれこれ雑用が多くて、
大して進んでないわけでして。
ひとまず、ず~~っと気になっていた歯医者へ通い始めました。
もう1年前ぐらいから歯が痛かったのを、
忙しいことと医者嫌いなのを理由に避けていたんですが、
一念発起ですよ。
近場の歯医者に変えて、通い始めました。
大物は親知らずにできた虫歯のようです。
あとは小さいのがちらほら。
果たして何回戦で完了するのかなあ……。
そんなことを思いつつ、お題に行ってみたいと思います!
今回は、龐徳と馬岱です。
お題のルールと雰囲気は、前回説明したとおりです~。
「龐徳と馬岱の場合」
思うのだ。
彼の強さはどこにあるのだろう。
彼の従兄は激烈で、強さ、というものの体現者だろう。
だが彼は、武技において優れてはいるが、決して従兄には敵わない。
それは彼自身も知っておりいつも、若は強すぎるよお、と苦笑いしている。
そうだ。
それもまた、彼の強さだろう。
己をよく知り、分相応、と言う言葉が似合う男だ。
己に出来ることと出来ないことを弁え、その中で精一杯を務める。
出来る、と判断したのなら、どのようなことでも成し遂げるだろう。
そして、無理だ、と判断したのならどれだけ謗りを受けようとも退くだろう。
それは紛れもなく彼の強さだ。
眩しいほどの強さだ。
それでいて、気付かれにくい強さだ。
分かりやすい強さを求めるこの世界では、弱い、とむしろ言われてしまう。
それでも、笑って「そうだねえ」と受け入れる彼は、強かった。
では、彼の弱さはどこにあるのだろう。
彼が弱さを吐き出すのはどこでであろう。
笑って、陰で誰か支えて、苦労を誰にも漏らさないが、辛くないはずがない。
彼の従兄の前か。
否――
それはない。
彼の強さの象徴であるあの笑顔は、紛れもなく周りのためであり、彼の従兄のためのものだ。
その笑顔を消す場所が、従兄の前であるはずがない。
ならば、どこであろうか。
一人――
きっと、誰も知らない、誰の目も届かない、闇の中で、彼は自分の弱さと向き合うのだ。
ならば、と拳を作る。
己はその闇でありたい。
そう願う。
彼がいつでも、どこでも、辛くなったら弱さを吐き出せる、闇でありたい。
彼を優しく包む、闇でありたい。
そう願う。
――そう、誓う。
彼の隣で、彼の強さの象徴を、今日も眩しく見つめ、誓う。
どうか、その強さを失わないでもらいたい。
そしてどうか、弱さを吐き出す場所を己に求めて欲しい。
彼にとって、己がそんな存在であることを、ただ願う。
「俺ね、龐徳殿の鎧が、がちゃがちゃ音を立てて後ろから付いて来るのを聞いてるの、好きだよ」
それがしも――
「馬岱殿の筆が風に揺れているのを眺めながら戦場を駆けること、楽しいぞ」
そして、時々振り返って笑う姿にも。
いま、遠い地で思う。
貴公を包む闇はそばにあるだろうか。
笑顔で勇気付けられる者は多くあれども、貴公を慰める闇はあるのだろうか。
それがしは、馬岱殿を優しく包む、闇でありたかった。
おしまい
お題「彼を優しく包む闇でありたい」より
切ないけど甘い感じで。
うん、この二人は早く結婚するべきだと思うな(まがお
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