今日は一日中、ダメ人間でした。
う~ん、花粉症かはたまた風邪か、やはり判然としません。しかし起きてみれば夕方で、しかも外は大荒れ。
通販の準備や、床屋へ行く予定も果たせず、もそもそと部屋の片づけをしてから久しぶりのOROCHIレッツプレイ。
特技集めばかりやって、ストーリーは進んでませんが、浅井夫婦が使いやすくてお気に入りですv
えっと、そして突然ですが、しばらくサイトのほうでまともな更新が出来そうにないので、ここのブログを使って小話でも、と思い立ちました。
お題は「主従関係10のお題」
配布元は
「創作者さんに50未満のお題」からいただいてます。
リンクはサイトでも繋がっていますが(三国志お題コーナーより)、ここでも貼っておきます。
さて、主従で誰を書くか、と言えば、個人的プッシュ、主従と言えばこの二人、曹操さまと許チョで行こうかな~、と(はい、イバラ好きです)。
ベースは無双、蒼天、北方等々、お題を消化しやすいように、変えていきますが、とにかくこの二人で、以下の10のお題を不定期で消化しようと思います。
1 いつでもどこでも
2 呼称
3 口ごたえ
4 何様?
5 我慢、我慢、我慢
6 誓い立て
7 弱み
8 下克上
9 支配する者される者
10 もう手放せない
では、気になる方は、クリックでどうぞ。
「いつでもどこでも」
おいらが曹操さまの親衛隊になってから、もう一月が経つだ。初めて曹操さまと会ったときから、おいらはずぅっとずぅっと曹操さまの傍にいたけども、この間から本当にずぅっと居てもいいことになっただよ。
それがおいらはとっても嬉しいだけども、曹操さまはそうでもなさそうなんだな。
なんでって、だって曹操さまは時々、おいらを置いてどこかへふらぁっと出て行っちまうだよ。曹操さまを守るのがおいらの仕事なのに、曹操さまがいなくなっちまったらみんなに怒られるし、何より曹操さま自身が心配だ。
曹操さまは確かに強いし、頭も良いし、おいらと違ってすばしっこいからそう簡単に悪い奴らにやられたりしないけんども、時々、う~ん、本当に時々だけども、失敗しちまうこともあるんだ。
それがあるから、おいらは心配で片時も離れたくないのに、曹操さまはそんなおいらや将軍たちの気持ちをからかう様に、一人で出かけちまうんだよ。
今日も、おいらがちょっと目を離した隙に、どこかへ行っちまって、必死で探し回っている最中だ。おいらは走り回るのはあんまり得意でないけれど、そんなことを言っている場合じゃないだよ。
それでも、目に入る汗が痛くて、ちょっと立ち止まって汗を拭っていたら、庭の隅にある木の枝で、鳥が妙に騒いでいるのに気付いただよ。もしかして、と思って近づいてみると……。
(しー、静かにしろ! そんなに騒ぐとみなに見つかるではないか! ここがお前たちの巣なのは知っているが、少し邪魔しているだけだ。何も取って食おうと言うのではない)
真剣な顔で騒ぎ立てる鳥に向かって説明している曹操さまの姿があっただよ。器用に張り出した枝に腰掛けているけども、場所が悪かったのか鳥の巣があったらしいだな。
おいらは曹操さまを木の下から呼んだだ。
「曹操さま!」
「――! うわっ!」
鳥を追い払うのに夢中だったらしい曹操さまは、おいらに気が付かなかったらしいだ(こういうところが、時々、なんだけどな)。驚いて体勢を崩しただよ。
枝から落ちてきた曹操さまを、おいらは受け止める。曹操さまは小さいから軽いだよ。おいらは簡単に受け止めて笑いかける。
「見つけただよ」
「……何だ、虎痴ではないか。驚かすな!」
腕の中で曹操さまが不満そうに文句をつける。降りたいのか、ジタバタと腕の中で暴れるので、おいらは困ってしまった。
「曹操さま、そんなにおいらが嫌いか?」
ぴたり、と曹操さまの動きが止まり、怪訝そうにおいらを見上げてくる。
「なぜそんなことを聞く」
「だって、おいらを置いてどこかへ行くなんて、おいらが嫌いだからだろう?」
自分で説明すると、その悲しさがこみ上げてきて、おいらの目ん玉が熱くなる。曹操さまはなぜか慌て出して、おいらの頭を叩いた。
「馬鹿者! そんなことあるはずがないだろう。ちょっとした気晴らしだ。そんなときは一人のほうが良い」
「だけども、一人だと危ないだよ。もし曹操さまに何かあって、それがおいらのせいだったら、おいら、おいら……」
目ん玉の熱はどんどん上がっていって、ついにぽろぽろぽろぽろと水を流し始めちまっただよ。
「えぇい、泣くな! お前に泣かれるとわしが完全に悪者になった気になるではないか!」
曹操さまは怒りながらも自分の袖でおいらの涙をせっせと拭うだよ。それが何だか嬉しくて、ますますおいらの目ん玉からこぼれちまう。
「おいら、曹操さまと、いつでもどこでも一緒だ。だから、だから一人でどっかへ行かないでくれ」
「~~っっ」
何かを言いたそうに曹操さまの髭が揺れる。
「分かった……」
渋々、という感じで曹操さまが答えただよ。それがおいらは嬉しくて、ほっぺが緩んじまった。
「泣きながら笑うなんぞ、器用な真似をしおって」
困った顔で笑う曹操さまも、充分に器用だとおいらは思っただよ。
おしまい
***
無双ベースですね。曹操さまとは別次元で、許チョには誰も逆らえないのでは、と思いますv
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